こんにちは、マシモです。
企業の方やクリエイター仲間と話していると、映像制作を進めていく中で、クリエイターとクライアントの間でクリエイティブ上のスレ違いをよく耳にします。
今回は僕が駆け出しのときの実体験をお話しします。
とあるリテイク指示
この画像は僕が作ったWEBCMの一部の画像です。(プライバシー上、文言やデザイン等は変えています。)
これを提出すると、クライアントからこのような指示が返ってきました。
『クルマの文字を赤くしてください。』
僕は「承知しました。」とお返事し、下のように修正して提出しました。
すると返って来たのは…
『見辛くなりましたね…。もっと目立たせられないですかね?』
僕はハッとしました。クライアントが望んでいたのは、文字を赤くすることではなく、文字を目立たせることだったのです。
言われたことをそのままやるだけでなく、相手の求めている本当の意図を組むことの必要性を感じました。
専門的な話では、緑と赤は補色だから赤が目立つという考え方もありますが
ユニバーサルデザインという考え方では、文字と背景の明度差は125以上が望ましいとされています。そのため、このような修正をして提出しました。
クライアントからはOKを頂き、無事にその仕事は完了しました。
このケースの認識のズレは単純なものでした。中にはかなり複雑な場合もあります。
そこで必要になってくるのは
相手の求めていることをしっかり考える。
電話やSkypeでコミュニケーションを取る。
なかなか日々の仕事に追われた状況下でメールのやり取りしていると、文面ではニュアンスが伝わらないことがよくあります。
電話をすることは相手に気を使いますが、リテイクが多くなることに比べたらお互いの為になります。